お客様や貨物を無事故でお届けすること、つまり「安全輸送の確保」こそが当社にとって最も大事な使命であり、「安全輸送の確保」が環境保全への道と考えています。このため当社では「安全輸送」への社内体制を確立しており、2006年10月から導入された安全管理規程に基づく運航管理制度だけでなく、安全と環境保護の為の安全管理システム(任意ISM)を取得し、毎月定期的に開催する安全会議等で安全運航の徹底を図っています。
安全運航の徹底を計るためには、従業員の日頃からの安全意識の高揚を図ることが重要で、従業員教育へも力を入れ、機会ある度に安全に関する情報を各船へ提供したり、定期的に監査を行って、安全輸送の確保に努めています。
環境対策委員会
海洋・地球環境の保全は企業の社会的責務との認識のもと、当社では経営会議の下部組織として社長を委員長とする環境対策委員会を設置し環境問題への継続的取り組みを実施・検証していくこととしています。
【役割】
- 地球環境の負荷軽減に資する取組体制に関すること。
- 関連法規の調査・検討に関すること。
- 地球環境への負荷軽減に資する技術・システムの調査・研究。
地球温暖化・大気・海洋汚染・資源リサイクルへの対応
船舶においては地球温暖化(CO2*1 排出問題)、大気汚染(SOx*2 排出問題)あるいは海洋汚染への影響を最重点事項と考え、次のことに取組んでいます。
- 地球温暖化および大気汚染への対応として、燃料の消費量を可能な限り削減させるための定時出港の厳守や最適航路の選択等
- 海洋汚染への対応として船上で使用される旅客用食器類洗浄用洗剤の無リン化
- 資源リサイクルへの対応として、旅客フェリーで発生する種々廃棄物についてゴミ分別を励行
*1:CO2(二酸化炭素)
炭素を含有した物質(石油、石炭、木材など)の燃焼、動植物の呼吸、微生物による有機物の分解、火山活動などによって発生する気体。二酸化炭素の増加が地球温暖化の最大の原因と考えられている。
*2:SOx(硫黄酸化物)
石油や石炭など硫黄分を含む化石燃料を燃焼することにより発生し、大気汚染や酸性雨などの原因の一つとされている有毒物質。
グリーン経営認証登録
環境負荷の少ない事業運営をめざし、交通エコロジー・モビリティ財団が認証するグリーン経営認証登録を行っています。
この認証は、グリーン経営推進マニュアルに基づき一定レベル以上の取組みを行っている事業者の申請により、審査の上、登録可能となる制度です。
海上輸送はCO2の排出量が陸上トラックに比べ少なく、地球環境にやさしい輸送手段といわれていますが、さらなる環境負荷の低減を目指し、継続的な環境保全活動に努めています。
本社内における環境保全活動
本社内における環境保全運動としては、オフィス内で発生するゴミの分別励行、省エネタイプのOA機器使用、文房具のリサイクル商品利用推進およびオフィス内不要時の電源不使用に取組んでいます。